折りたたみ自転車を購入する際に、「どのような鍵を選ぶべきか」は迷ってしまうポイントの一つではないでしょうか。
もちろんどのような種類の鍵(ブレードロック、U字ロックなど)を選択するか、ということも迷いますが、
日常の中で折りたたみ自転車をどのように運用していくか
ということがイメージしづらいため、決め手が無い、という感じかなと。この記事では、折りたたみ自転車の、駐輪・保管の実際と、最適な鍵についてまとめています。
目次
折りたたみ自転車と鍵の面倒な点
基本的に折りたたみ自転車は、折りたたんで自宅内で保管ができ、外出中も施設内に持込むことができるため、一般のロードバイクよりも盗難に強いです。
(参照元URL:http://www.dahon.jp/2010/products/compact/mu_p8/)
しかしこの折りたたみ・展開の作業は当然ながら毎日発生するため、折りたたみ自転車と長く生活をすると、ここが通常よりも手間に感じることがあります。
そしてこの折りたたんで保管もできるメリットは鍵の管理にも影響します。
折りたたみ自転車は通常の自転車と同じく駐輪場に停める時もあれば、折りたたんで施設内に持ち込むこともあるため、
駐輪で自転車の鍵を取付けておく場合と、
自転車は折りたたんで鍵をカバンの中や自宅に保管する場合
が出てきます。 そして駐輪→鍵かける、折りたたみ→鍵は別で保管する、ということをばらばらと繰り返すうちに、
今日は駐輪したいのに鍵を忘れてきた!
鍵をどこに置いたか分からなくなった!
という状況が、非常に多く発生してしまいます。。
鍵を自宅に忘れたり、失くしてしまうととてもストレスになりますし、気軽に駐輪も出来なくなってしまうため、生活の中でそもそも鍵を失くさない、忘れない仕組みをつくっておくことが重要になります。
おすすめの鍵セレクト方法
快適な自転車生活のために、毎日の作業の煩雑さを少しでも和らげる鍵をぜひ選びましょう。これまでの上記のような経験から、折りたたみ自転車ショップで鍵について相談したところ、2つのアドバイスをいただきました。
1,本体に鍵を直付けできるタイプを選ぶ
折りたたみ時に鍵を直接自転車に取付けて保管してしまえば、外出時に鍵を忘れて出てきてしまうという可能性はほぼゼロにすることができます。また折りたたみ時の作業の流れで鍵も収納する作業が身につくと、特に何も意識しなくても、鍵を収納することを身体が覚えますので、作業的な負担も問題ありません。
2,ダイヤル式より鍵式を選ぶ
鍵を差し込んで開錠するタイプは、慣れればダイヤルで開錠するタイプよりも素早く鍵の開け閉めができるようになります。(ダイヤル式は素早く操作すると番号がばれるリスクが高まります)。また自宅の鍵と一緒にキーホルダーなどに繋げておけば失くす心配も無いのでおすすめです。
本体に直接取付けられる鍵ってどんな形?
結論からいえば、どの形の鍵も工夫をすれば本体に直接取付けて管理することができます。今回の記事ではその中でも、シンプルに取付けしやすいブラケットが付属しているモデルや、鍵の本体取付けをサポートしてくれる付属品などを掲載しています。
1, ブレードロック
ブレードロックはこちらの写真のように、鋼鉄の板をチェーンのように組み合わせて、構造物に自転車を固定するなどして使用します。様々な鍵タイプの中でも最もコンパクトに折りたたみができ、そのまま本体に取付けできるブラケットが付いているモデルが多いですのでお勧めのタイプです。
ABUS(アブス) BORDO 6000 ECOLUTION
折りたたみ自転車ショップではよく勧められるモデルで、自分の折りたたみ自転車(Dahon Mu P8)でも使っているのが、こちらのABUS BORDO 6000のブレードロックです。
ABUSは、自転車キーロックでヨーロッパ最大のシェアを持つ企業で、堅牢性と品質には定評があります。実際触ってみると、ブレード1枚1枚がしっかりと厚みがあり、繋ぎ目も自分の体重をかけたくらいでは全く歪みません。
収納時は、ブレードを折りたたんで自転車のフレームに直接取り付けることができます。折りたたみ自転車の場合は、フレームの空間が十分ではないことが多いため、シートポストに取り付けることが多いです。
(参照元URL:http://www.loro .co.jp/mt/mt-search.cgi?IncludeBlogs=7 )
ABUSのブレードロックは本体固定ベルトの長さを調節できるので、フレームを選ばず取り付けることができます。(写真はBROMPTON)
カラーリングは上記のほかにレッド、ホワイトなどもあります。
TATE Folding Lock2
ABUSよりも求めやすい価格帯のモデルに、TATEのブレードロックがあります。ブレードが曲線に加工してあるのでコンパクトに扱いやすく、鍵の形状もピッキングに強いウェーブ形になっています。
本体に取り付けられるブラケットも付属。
2, U字ロック
U字ロックは鍵タイプの中でも最も切断しづらいため、施錠時に安心感があります。ただ鍵自体にかなり重さがあることと、本体に取付けできないタイプも多いため折りたたみ自転車に向いているモデルは少ないかもしれません。今回はその中でも本体取付けOKでコンパクトなタイプを見つけました。
Knog STRONG MAN
U字ロックの中でも、良デザインで本体に直接取り付けておけるモデルです。メーカーサイトではこのロックを使って自動車を吊り上げる動画が公開されていました。とにかく一度固定したらものすごい強度みたいです。
自転車本体には、付属のブラケットを使って自転車本体に取り付けます。
ブラケットを使ってカバンに取付けも可能。鍵をカバンから出入れするより便利そうですね。
カラーリングはブラック、レッド、ホワイトの3色展開です。
3, チェーンロック
チェーンロックは使ったことのある方が多く身近な鍵タイプですが、長さがあるため肩にタスキ掛けするなど持ち運び時に手間がかかってしまいます。今回は収納や持ち運びが楽になる工夫のあるグッズを掲載しています。
ABUS CHAIN BAG
チェーンロック収納時の一工夫として、ドリンクホルダーにチェーンロックを収納するバックです。
こちらの写真のように、ドリンクホルダーに取付けチェーンロックを収納することでタスキ掛けなど重さを感じる持ち運びが不要になります。
HIPLOCK(ヒップロック)
チェーンロックを肩ではなく腰にベルトのように巻いて持ち運びできる鍵です。自転車に乗っている時は腰に巻くかカバンに収納して、自転車の折りたたみ時は本体に巻きつけておけば、日常生活で鍵の取り扱いでミスが少なくなります。
ベルトのバックルのようになっているパーツが南京錠の役割を果たします。腰に巻きつける際はベルトのように長さを調整できるようになっています。(ウエスト:61cm-112cmに対応)
カラーは全部で6種類あります。
ADEPT(アデプト)
2016年に新しく登場した国内ブランドです。デザイン重視のモデルが多く、チェーンロックでは他には無いカラーのチェーンカバーを使っていました。
まとめ
この記事では折りたたみ自転車を日常使いする時に、鍵の取り扱いで困ってしまう点とその対策についてまとめてみました。紹介した鍵の中では、やはりブレードロックのABUS BORDO 6000がコンパクトで取付けもしやすくお勧めです。より格好良く強度アップを目指すならKnog STRONGMAN、またチェーンロックを今使っているけど収納の仕方に困っているという方にはHIPLOCKを使うとより快適な自転車生活になるのではないでしょうか。